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レポートを読む前に「八王子城跡」について少し知っておくとレポートが読みやすくなります。

八王子城跡エンジョイ大作戦公式マスコット「落ち武者くん」

The history of the Hachiouji Castle -八王子城の歴史-

八王子城は関東の西の拠点として、小田原城主・北条氏康の次男氏照が築城。築城の時期などは不明であるが、天正１２年(１５８４)から天正１５年(１５８７)の説が有力である。標高４７０ｍの深沢山を中心に築いた山城で、自然の地形を生かした巨大な要塞であった。

豊臣秀吉の北条攻めに対して、北条氏照は精鋭部隊とともに小田原城に籠城し、八王子城は重臣を中心とした守備隊に任せた。豊臣秀吉の北条攻めは関東北部から北条氏の支城を次々と落としながら南下し、八王子城に迫る。それまでは相手を降伏させ開城させる戦略だったが、八王子城だけは徹底的に叩く戦略に出て、北条合戦の中でも唯一の殺戮戦となった。

天正１８年(１５９０)６月２３日の早朝から前田、上杉、真田勢ら１万５千の秀吉軍に攻められ、籠城兵は千人にもみたずわずか１日で落城した。八王子城の陥落は小田原城に籠城していた北条軍の士気を失わせ、小田原城も天正１８年７月に開城した。

江戸時代には八王子城は廃城となり、徳川家の直轄地となった。

The anecdote of the Hachiouji Castle -八王子城の一口話-

八王子城には青梅の地侍の他、農民、職人も駆り出され、家族とともに籠城することになる。戦死者の３割は女性や子供たちで、城近くの滝(＝御主殿の滝)に多くの婦女子が飛び込み、３日間も血で染まったと伝えられている。

The highlight of the Hachiouji Castle -八王子城の見所-

八王子城の本丸は山頂付近の多くの曲輪群からなり、北条氏照の居館であった御主殿は深沢山麓に築かれた。御主殿の斜面や通路は石垣で固め、御殿の前には白い砂を敷き詰め、防御だけではなく威厳をも兼ね備えた造りであった。御殿からは高価な中国製磁器の調度品やベネチアンガラスが発掘され、戦国大名の暮らし振りを窺うことができる。

近年、国の史跡として整備が進み、御主殿跡周辺には石垣や虎口の階段などが復元され、橋も架けられている。徳川家の直轄地となっただけに、現在でも八王子城の遺構がよく保存され、戦国時代の激戦地の跡を偲ぶことができ、山頂の見晴台からは遠く相模湾まで一望できる。

The neighboring infomation of the Hachiouji Castle -周辺情報-

滝山城は北条氏照が八王子城に移るまでの居城。北条氏照と甲斐の武田信玄が壮絶な戦いを繰り広げた城としても有名。現在は都立滝山自然公園として整備され、桜の名所として知られる。

また、高尾山には是非登りたい。ケーブルカーや観光リフトで登り、海抜６００ｍの山頂に立つと、晴れた日には秩父・日光・丹沢の連山、富士山などの大パノラマが堪能できる。高尾山は国有林として特別に保護されているため、高齢巨木の自然林が残り、６つの自然研究路が整備され、四季折々の変化に富んだ自然に触れることができる。

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「Hachiouji Castle Outline -八王子城の概略-」は「日本のお城・世界のお城」の説明文章を引用させていただいて下ります。
この場をかりてお礼をさせていただきます。
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Last Update 2005/08/09