//Hachiouji Castle 1-1 (at 2004 Winter) / Chapter1//

高尾駅で下車。田舎の雰囲気しかないが、どこか鋭い刃物でじりじりと身をえぐられような思いの中、私達は高尾駅北口を目指した。

「バスターミナル・・・・あっちや！！」

そして歩いていった方向は、

「おいおい！こっちは南口やないかい！！！」

・・・・・・、緊張のせいだろうか、遠回りして北口に向かうことに。北口に抜けるのも一苦労であった。

少し時間をロスしながら、北口のバスターミナルへ私達は向かう。いったいどれくらいの人とすれ違っただろうか？
１０人はいないだろう。さすが田舎だ（笑）。
だが、私はそんな雰囲気が好きだったりする。

まあ、そんな話は置いといて。バスターミナルへ着き、運良くジャストで「グリーンタウン高尾」行に乗る。
少しして出発だ。大きい通りではそれなりに人がいたものの、すこしはなれると人気はさっぱりなくなる。
霊園前で下車したころ、もう人の姿を確認することはほとんどなかった。

そこから少し歩いた。人も通らないのにやけに広い道路を歩く。道の真中を歩いても大ジョブだ。
途中道路整備しているおっさんに会う。おっさんに言っておきたかった、

「ココだけの話、ここには人がほとんど来ないよ」

と。いや、おっさんもそんなことは知っていただろう。
そんなくだらないことを思いながら、八王子城跡を目指しひたすら歩く。

ここでひろゆきくん、

「あーあー、怖くなってきた」

・・・・・、おいおい、こんなところで根を上げてたら本当に霊に殺されるぞ。
と、言いたいところだが、皆さんにはわからないだろう。あの威圧感が・・・。
それは行った人にしか味わえない恐怖だ。殺風景で、活力を忘れてしまった町。
本当に人が住んでいるのだろうか？と問いたくなる半分廃墟の家がごろごろ転がっている。
歩いている人でさえ、活力を感じない。
いわば、町全体が心霊スポット化・・・・というのは言い過ぎである（謝）。

しかし、八王子城跡に近づくにつれ、本当に町が死んでいるような印象を受けた。
ここの家の敷地は広い。畑付だ。しかし、活力を感じない。団地はもぐらに荒らされ、犬が悲しくほえている。
不気味な巨大グモ人形。まぁ、とりあえず演出はこれまで（爆）。

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Last Update 2005/08/09

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