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Hachiouji 2004
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//Hachiouji Castle 1-1 (at 2004 Winter) / Chapter2//


いよいよ八王子城跡入り口。八王子城跡と書かれた看板(?)らしきものと、案内板が寂しそうに佇んでいた。


時間が結構押していたので、先を急ぐことに・・・。
それが間違いだったのかもしれない。私達は一番怪しげな場所へ向かう。
本当に怪しげだ。まだ、日は落ちてないというのに、薄暗い、森に覆われた鳥居。
そしてそれを登っていくにつれて死へのカウントダウンなのか、不気味な石の階段。
そんな不気味な秘境の山に立ち向かう!ここからが「八王子城跡エンジョイ大作戦」の本当の幕開けなのだ。



第一の鳥居に近づいていく。そこで、ふっと空気が変わった。冷たい。いや、それはあたりまえだ。
植物は熱を吸収する働きをもっている。しかし、それにしてもこの威圧感は何だ。空気が重い。
そして暗い。こんなの夜中に来たらたまったもんじゃぁない。怖いという次元を超えている。
なーんて、最初はそこまでビビッテいなかった。なんせ、この強靭な精神力の持ち主を選りすぐったチーム(注:一名を除く)だからだ。
しかし、この空気の変わり方には当然気がついていた。前にも紹介したが、ここではかなりの虐殺が行われた。
無惨に・・・。私達では到底想像できないだろう。苦しみ、悲しみ、憎しみ、そして恨み、死んでいった光景がパッと私の頭によぎった。
涙が溢れてきそうだ。しかし、私達は前に進む。



少し進んだところで、第二の鳥居が現れた。そこで撮った写真。なにか赤いものが写っていた。
「赤い」ものはかなり強い怨念を表しているのだという。だとすれば、いきなり怨霊の怒りに触れたか!?
「葵と一緒にレッツGO!部隊(勝手に命名)絶体絶命の大ピンチやぁ〜〜!!」と思ったが、その後、何回か写真を撮ったが、何も写らなかった。写ったといえばオーブぐらいでした。しかし、オーブは自然霊。何の問題もない。
そこでの撮影は諦め、次に進むことに。


ここで忘れないでほしい。これからもこの調子で書いていくが,
私達はこの山に入ってからずっと、周りと空気が違うと感じていたのである。
心霊写真が撮れる撮れないに関わらず、かなりの威圧感を感じつづけていたのだ。
だから、私がこれ以後どんなに冗談を飛ばしてもこのことだけは忘れないでほしい。
本当にやばい雰囲気だったのだ。何が起きても不思議ではないくらいにね。



そして私達は進んだ。
不気味な岩なんかもあった。
その先を進む。すると、旧道と新道に分かれている地点に辿り着いた。
「旧道:道が悪いが登りやすい」ちょっと疑問に思った。道が悪ければ、当然登りにくいのでは?と。
凄く疑問だった。新道には何も書いてなかった。少し悩んでみた。私は旧道に行きたかった。
なぜなら、400年前、本当にココが使われていたのだろうと思うと、わくわくしたからだ。
しかし、しんやくんが先陣を切ってこういった。
「登りやすいほうはいやだ。新道に行こう」まぁ、それも一理あるかなと思い、新道を選んだ。


私達の旅に楽などない。私達は歩く。どこまでつづくかわからない、アップダウンのキツイ山道を歩く。
本当にキツイ。十分ココも道が悪い。昨夜の雨のせいもあって道がぬかるんでいる。すべる。何度もこけそうになる。


っとそのとき。これはメンバーの2人には内緒にしていた話である。こんなことをいったら、絶対怖がると思って言わなかったことだ。
すごい気を真横で感じた。とっさに振り向く。・・・いる。黒くてよくは見えないが、ナニかがいた
ただひとついえること、それは人間じゃない。そいつはすぐに消えた。
なにか、こちらの様子をうかがっているように見えた。それとも・・・。



それから、私はそのことを皆に言おうかと、皆のほうを向いた。
しかし後のメンバー3人は、そんなことも知らずにすたこらさっさと山を登っていく。
少し歩いたそのとき。後ろでかなりの気を感じた。振り返る。・・・・・またいる!?確かに黒い人のようなものが後ろにいる。
こっちを見ていた。私が振り返った瞬間にそいつは横に逃げた。ものすごい速さだった。
人間ではない・・・何かがついてきた。霊であるのはほぼ間違いない。私達を監視している?あたりまえのことか。
あっちからしてみれば私達は招かれざる客。ただの墓荒らしと言っても良いだろう。
だが、危害を加えてくる様子はない、・・様に見えた・・・。なので、私は勝手な自己判断でそのままにしておいた。
今思えば、それは密やかな警告だったのかもしれない・・・。



その霊はその後姿を消した。なぜだろう?そんな思いが募る中、私は歩いてゆく。
そろそろ滝や橋が見えてきてもいいのだが、何も見えてこない。水の音さえしない。私は不安になった。
いきなり道に迷いおったか?だが、時間は刻々と過ぎてゆく。まだ、多少日はあるが、もう、地平線に沈みかけている。
あたりが段々暗くなってくる。うっそうと茂る森。
不気味なほど良く育っている植物達は、今の私達をあざ笑うかのように、風に揺られ、ザワメイテイル。
森がざわめく。それは私達にとって、恐怖のダメ押しを喰らったようだ。



道が開けた。とても景色がきれいだ。しばらく、恐怖から解放されるメンバー達。
私はそこで、前の霊の件を考えていた。何故あれから消えたのか?
もしや、私達がこの山に侵入したことを他の霊に知らせに行ったのか?考えすぎか・・・。
そんな、恐怖からの解放はつかの間、私達は歩き出した。険しい山道。無言で進む。
もはや、言葉などこのセカイに存在しないかのように。


だだっ広いところにでた。八王子神社だ。ここまで来るにのにかなりかかった。
しかし、滝や橋はいっこうに見えてこない。地図を持っていないので、確認ができない。
今になって朝の出来事が悔やまれた。そういえば、ここにくるまでに誰一人としてすれ違わなかった。
ここにきている人は私達だけなのだろう人の気配が全くない。。
夏場に行けば、ざっと20人ぐらいの夜間観光客に会えるというのに、なんという様だ。


日が段々落ちてきた。だが、私達の足は止まらない。石段を上がり、八王子神社を拝む。
ここらへんに来たときも、空気が変わったみたいだが、それはなんだったのだろう。
時間が結構押していたので、先を急ぐことに。
あともうちょっとだと、自分に言い聞かせながらひたすら歩く。

そして・・・頂上に出た。



予想もしていなかったことが起きた。そこにあったのは本丸跡であった。道を間違えたのだ。



何を隠そう、私達の計画していた「八王子城跡エンジョイ大作戦」では、メインスポットが曳橋&御主殿の滝だったのだ。
どうりで、水の音ひとつしないわけだ。地図を持ってこなかったのが悔やまれてならない。



他に道はないか?私達は歩き回った。どこにもない。
こんなに苦労して上ってきたのに、メインスポットのひとつも回れないなんて、なんて情けないことだ。
時間さえあれば・・・。
そんな思いがしてならなかった。しかし、タイムリミットはどんどん迫ってくる。
そして、どんどん暗くなってきた。
探すところはスベテ探したが、その苦労及ばず、何も手がかりになるものが見つからなかった。



「もう、諦めて帰ろうよー」というころにはもう、日はほとんど沈んでいた。懐中電灯がないとかなりツライ。
いや、ないと道から足を踏み外してお陀仏になる。懐中電灯で足元を照らし、下山。私はまだ、写真をそんなに撮っていなかった。
滝や橋を撮るために残しておいたのだ。もう、やけくそになって撮りまくった。
だから、どれがどこの写真か見当がつかない(笑)。下山の道はかなりキツイ。



登山時の2倍は体力を使う。それに地面がすべる。なんども転びそうになった。しかし、その際にも、シャッターは押しまくっていた。


すごい威圧感だ。昼の八王子城跡とは比べ物にもならない威圧感。暗いからだけではない。
森の中にいる何かが、活動を始めている。後ろに何かがいるような気がする。
振り返るが、・・・くらい。自分が吸い込まれそうなほど暗い。ライトなしでは、本当に一寸先が闇である。
ホワイトアウトならぬ、ブラックアウトだ(ネタ古)。本当にそういう感じだった。平衡感覚までが狂いそうなほど強烈な闇。
なんども、私は後ろを振り返ったが暗くて何も見えなかった。何かがいたのは間違いないのだが・・・。



いのひろくんが私のバックをつかんできた。「うわぁーーーこわいわぁぁぁあぁあぁ」で、こけそうになる。
彼が私のバッグを掴むもんだから、私もこけそうになる。ちょっとキレタ(笑)。
さすがに〇〇くんみたいにうで掴んでくるよりかはましだけど、いくら怖いからといって、他人を犠牲にしてまで自分が恐怖から抜け出そうなんて、やめてぇくれよ!って感じだった(笑)。まぁ、それからいのひろくんはバッグ掴んでなかったけどね。
まぁ、そんなこんなで下山した。



途中、来た道がわからなくなり、「ついに遭難?!全日本3A代表、八王子城跡探検組(勝手に命名)!絶体絶命の大ピンチ!!」と思ったが、道をだれかひとりは必ず覚えていたので助かった。
ひとりで行ってたら、確実に遭難してたね(苦笑)。



そして、下山完了!第一の鳥居についた私たちは、写真を撮ることに。私はそのとき、だれかが、いや、何かが私達に向かって迫ってきていることに気がついた。後ろを振り返る。当然誰もいなかった。気のせいかな、と思い、はいチーズ!(パシャリ


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Last Update 2005/08/09

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